生体試料管理室
病理組織・血液・体液など、さまざまなヒト生体試料を適切に保存することで、新しい診断・治療法の開発や創薬研究に利用することが可能となります。北海道大学病院 臨床研究開発センターは、生体試料管理室(バイオバンク)を設立し、ヒト生体試料を収集・保存し、また貯めるだけではなく、使用することを最大の目的とし、付加価値の高い研究資料を提供することにより、積極的に臨床研究を支援・推進していきます。
組織構成
室長:畑中 佳奈子
- スタッフ7名(2021年10月現在)
- 職種:医師(1)、臨床検査技師(4)、技術補佐員(2)
- 学位:博士(医学)(1)、修士(医科学)(1)、修士(工学)(1)
- 資格:病理専門医/細胞診専門医/分子病理専門医(1)、遺伝子分析科学認定士(2)、上級バイオ技術者(1)
臨床研究支援施設としての機能
現在、北大バイオバンクは以下の3つの機能を有しています。
①保管支援機能 | ・多様な検体(血液、組織など)の受け入れ、分注、保管 ・他施設、企業との検体保管、検体送付 ・匿名化 |
---|---|
②解析支援機能 | ・DNA、RNAなどの核酸抽出 ・PCR、次世代シークエンサー、レーザーマイクロダイセクションなどを用いた解析 ・病理ブロック作製や病理標本作製 |
③研究計画支援機能 | ・研究の立案、デザイン、計画、データ解析支援 ・院内研究者の紹介 ・共同研究としての相談(統計、NGSデータ解析、病理など) ・センター内の他の支援部門の紹介 |
表は横にスクロールしてご覧いただけます
- ①保管支援機能
- 北大バイオバンクは同意がとれ、研究目的に沿った試料の収集・保管を行うことで、臨床研究の支援を行います。北大病院のみならず、他大学/他病院、公的研究機関、または民間企業とも協力し、研究内容に応じた分注や保管を行います。バイオバンクから他機関への試料の送付も可能です。また試料の受け入れ時、すべてを匿名化し保管しております。
- ②解析支援機能
- 付加価値の高い検体試料を提供するため、提出された試料からの核酸抽出や次世代シークエンサーを用いた遺伝子解析なども行います。また採取された組織から病理ブロックや病理標本を作製することで、研究の支援を行います。
- ③研究計画支援機能
- 北大内外を問わず、研究者の研究計画の相談を受け、研究計画支援を行います。研究の立案段階からの相談に加え、院外の研究者には内容に応じた院内の研究者を紹介し、臨床研究の推進を行います。また、研究内容に応じ、臨床研究開発センター内の他の部門の紹介も行います。
生体試料管理室の実績
(利用手続きについて)
(バイオバンク施設紹介)