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【社会共創プロジェクト】美ら海水族館× HELIOS

11月某日、沖縄の美ら海水族館を訪問し、研究で世界をリードする美ら海水族館が実践している社会との連携や、研究への市民参画の取り組みについて視察し、意見交換をしてきました。

海洋生物に関する研究、その普及啓発活動の一環として、職場体験なども行っており、研究と市民をつなぐ「サイエンスコミュニケーター」が活躍しています。彼らは、海洋生物の解説だけではなく、来館者に研究内容をわかりやすく伝え、来館者からの質問を研究者にフィードバックする重要な役割を担っています。治験や臨床研究における治験・臨床研究コーディネーター(CRC)の存在と重なっているように思えました。
来館者や、遠隔授業などで子供たちから寄せられる質問が研究テーマのきっかけとなり、世界に誇る最先端の研究施設として進化を続けている、まさに市民参画型研究施設です。

熱帯魚の海
黒潮の海

この他にも美ら海水族館では、環境保護や海洋生物の生態など、実践的な研究が行われ、地域だけでなく地球規模の課題解決に向けて取り組んでいました。その成果は、館内展示や論文発表、そして学会やメディアを通じて広く発信されており、科学の魅力を広めるだけでなく、社会における科学の重要性を伝える役割も担っています。

世界初!サメの人口子宮装置

コロナ禍で閉館を余儀なくされた時期には、デジタル化に取り組み、全国各地に入院中のお子さんや学校に向けた遠隔授業を精力的に実施。今回の訪問中、北大病院の院内学級に遠隔授業をしていただきました。

遠隔授業の様子

今回の視察を通し、美ら海水族館が研究施設であることを知り、また、地域社会や市民とともに未来を創る姿勢を学びました。医療における研究開発においても、研究者と患者さんや市民が協力しあい、医療の進歩に貢献する点で共通しています。さまざまな方々からの学びを通して、私たちも患者さん・市民の皆さんと共により良い医療、社会、未来を創るべく、取り組みを進めていきます。

日本医療研究開発機構(AMED)が推進する社会共創から着想を得て、これらの活動を実施しています。
https://www.amed.go.jp/socialcocreation/index.html(AMED>社会共創(Social Co-Creation)webサイト)

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