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【社会共創プロジェクト】患者市民参画(PPI:Patient and Public Involvement)×HELIOS

今回は、臨床研究等への患者・市民参画(PPI:Patient and Public Involvement)について、北海道大学病院での取り組みを紹介します。PPIは1980年代から欧米で始まり、日本においても「患者中心(Patient-centricity)」の概念が、診療のみならず研究開発の領域にも取り入れられるようになってきました。日本医療研究開発機構(AMED)*は、PPIを「医学研究・臨床試験プロセスの一環として、研究者が患者・市民の知見を参考とすること」と定義し、PPIガイドブック*を公開し、PPIへの積極的な取り組みを呼びかけています。

北海道大学病院 医療・ヘルスサイエンス研究開発機構**では、2021年に職員と学外有識者・一般の立場の市民の方から成るプロジェクトチームを立ち上げ、「研究開発のプロセスにおいて、患者・市民と研究者等が協働・共創する社会を構築する」ことを目標に取り組みを始めています。2021年には患者・市民の立場に近い非医療従事職員の協力を得てワークショップを開催しました。近い将来、患者・市民の皆様を迎えて取り組みを本格化できるよう、試行錯誤を重ね、活動を続けていきます。

* 日本医療研究開発機構(AMED:「エーメド」と読みます)
医療の分野における基礎から実用化までの研究開発が切れ目なく行われ、 その成果が円滑に実用化されるよう、大学や研究機関などが行う研究を支援し、研究開発やそのための環境の整備に取り組む国の組織。
〇 AMED発行 患者・市民参画(PPI)ガイドブック https://www.amed.go.jp/ppi/guidebook.html

** 北海道大学病院 医療・ヘルスサイエンス研究開発機構

北海道大学病院における特徴的な研究機能を再編 、集約し、理念と目標である「先進的な医療の開発と提供」を実現し、我が国の医療、ヘルスサイエンス研究分野をリードすることを目指す組織。

北海道大学病院患者市民参画プロジェクトメンバー(2023年2月時点)

  • 佐藤 典宏(北海道大学病院 医療・ヘルスサイエンス研究開発機構)
  • 曺 圭龍( 北海道大学病院 臨床研究開発センター 臨床研究支援部門)
  • 豊田 有希(北海道大学病院 臨床研究開発センター 臨床開発推進部門)
  • 堀江 奈穂(北海道大学病院 臨床研究開発センター 臨床開発推進部門)
  • 渡邊 祐介(北海道大学病院 臨床研究開発センター 臨床研究支援部門)
  • 菊池 ちひろ(北海道大学病院 臨床研究開発センター 臨床研究支援部門)
  • 佐々木 由紀(北海道大学病院 臨床研究開発センター 治験支援部門)※2
  • 出合 美帆(北海道大学病院 臨床研究開発センター 治験支援部門)※2
  • 佐藤 希美(北海道大学病院 臨床研究開発センター 治験支援部門)※2
  • 片岡 美穂(北海道大学病院 臨床研究開発センター 治験支援部門)※2
  • 石月 真樹(北海学園大学法学部 准教授)
  • 大島 寿美子(北星学園大学文学部 教授)
  • 近藤 由佳(NPO法人キャンサーサポート北海道 運営委員)
  • 滝川 秀子(札幌市スクールカウンセラー)
  • 山口 育子(認定NPO法人 ささえあい医療人権センター COML 理事長)
  • 千葉 華月(北海学園大学 法学部 教授)※1

※1 2022年4月より  ※2 2023年2月より

北大病院PPIワークショップの概要

治験・臨床研究に関するミニ講義(「PPIについて」「臨床研究(治験・臨床試験)とは」「臨床研究関連用語の説明」「インフォームドコンセントと研究対象者の役割」「研究倫理」)と、説明同意文書を用いたグループワークを実施しました。グループワークでは、実際の「説明同意文書」を用い、わかりづらい表現や難しい記載について意見を出し合いました。

2)AMED発行「AMED Pickup(2022年3月号)に掲載いただきました。 
AMED webサイト掲載 https://www.amed.go.jp/content/000095338.pdf
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